
俳優兼監督のヤン・イクジュンが後輩への暴行疑惑に関して直接口を開いた。
ヤン・イクジュンは5日午後、ソウルの成北区のある場所で「告訴人A氏がメディアや警察署などで自分が説明した話が、私が経験し知っている事実と反対の、悪意のある話を膨らませている。だから説明しなければならないと思った」と語った。
この日、ヤン・イクジュンはA氏について業界の人ではないとし、「あるメディアのインタビューを見たら『業界自体が狭いため、私と仲が悪くなると何か不利益があるかもしれない』という言葉を言っていた。A氏は数年前に映画を始めた、アマチュアの予備映画人、映像人」と述べ、「A氏は働いている店で2023年12月に行われた小規模な映画ワークショップに撮影監督として参加し、知り合った人」と説明した。
ヤン・イクジュンによると、事件当日、彼は経済的に困っているA氏のためにワークショップの提案とともに受講料を提示した。しかし、A氏は無料でやると言ったという。
これに対し、ヤン・イクジュンは「事件が起きた場所には私とA氏を含めて9〜12人がいた。テーブル同士の距離が近く、その分小さな場所」と明かし、「自分を気遣わなければならないのに、無料講義をするという言葉に気の毒で、もどかしくてB5の15枚ほどのメモ用紙で『ああ、この野郎』と言いながらA氏の頭をポンポンと叩いた。自分を気遣えなかった時期を思い出し、自分を気遣えなかったことが残念だった」と事件当時の状況を振り返った。
そして「話を終えた後、A氏は店のオーナーB氏と笑いながら話をし、B氏が作ってくれたパスタも美味しく食べた。そういう和やかな状況で帰った」と付け加えた。
しかし数日後、A氏から電話が来たとし、「仕事を終えて寝ている時に午前3時ごろ電話が来て受けたらA氏だった。なぜ電話したのか聞いたら、19分間なぜ殴ったのかと叫び続けたので、体が震えて怖くて申し訳ないと訴えた」と語った。
ヤン・イクジュンとA氏を知る仲裁者を通じて和解したとし、当時A氏はA4用紙で暴行した事実を認め、事実確認ができていない話を「告白」試写会で発言した点を認める合意文を提案したと明らかにした。
これに対し、ヤン・イクジュンは「最初は(A氏が提案した)合意文を見て暴力監督になった状況に同意できないと思った」としながらも、「家に帰って再び考えてみると感情が落ち着き、自分が不徳で足りない奴だと思った。再び会って自分が足りないからこんなことが起きたようだと仲裁者が送った合意文を受け入れることにした」と主張した。
しかしその後、A氏が心変わりしたとし、「A氏が事件が私の手を離れ告訴を取り下げることができないと言った」とし、「私が助けようとした人を殴る理由が何だろう。私のせいで気分が悪くなったなら申し訳ない。しかし暴行だなんて、まだ理解できない。私が知っている事実、私の真実、私の意図、店にいた人々の証言にも暴行があったと言うなら、罰を受ける。全く暴行したということを納得できない」と反論した。
事件以降、自分も被害を受けたとし、「私が以前書いたシナリオに投資することになったのもパーになった。映画の公開館もいくつか残っていない」とし、「罪があるなら堂々と罪の代償を受ける。A氏は匿名とメディアに隠れて私の人生を破綻させている。最初の合意文のまま追加されることなくうまく整理されることを望むなら、私の意見に同意するなら仲裁者を通じて答えをください。私は明後日検察に行ってポリグラフ調査を受けるつもりだ。その時までに答えをください」と述べた。
先月11日、ヤン・イクジュンが暴行疑惑で警察に入捜された事実が知られた。ヤン・イクジュンは昨年12月13日、自身が運営するソウル成北区のある居酒屋で後輩映画スタッフA氏の頭を紙の束で何度も叩き、暴言を吐いた疑いをかけられている。A氏は10日後の昨年12月30日に警察に告訴状を提出した。
ソウル成北警察署はヤン・イクジュンを暴行疑惑でソウル北部地検に不拘束送致した。
A氏はあるメディアに「ヤン・イクジュンが講義の機会を設けてくれると言って会った場で、口調が気に入らないと叱責され、20〜30枚のA4用紙で何度も叩かれた」と主張し、「人を惨めに叩いた」と述べた。
ヤン・イクジュンは先月12日、映画『告白』試写会の現場で「助けるために会って笑いながら会話をしたのに暴行で告訴され、告訴された。助けようとしたその相手を私が暴行したと言われている」とし、「はっきり言いますが、記事に出ているA氏の言葉は事実と全く異なります」と立場を明らかにした。
ヤン・イクジュンは2009年、長編デビュー作『ウンコバリ』で監督・脚本・主演を一人三役をこなし、国内外の映画界の注目を集めた。『大丈夫、愛だ』、『推理の女王』、『悪い奴ら』などのドラマやNetflixオリジナルシリーズ『地獄』などに出演した。