女優マイキー・マディソンが強力な候補であったデミ・ムーアを抑えてオスカートロフィーの主役となった。
3日(韓国時間)午前、アメリカカリフォルニア州ロサンゼルスのドルビーシアターで第97回アカデミー賞授賞式が行われた。今回の授賞式はカリフォルニア地域の山火事の影響で一度延期され、人気コメディアンのコナン・オブライエンが初めて進行を務めた。
多くの注目を集めたアカデミー賞主演女優賞は『アノラ』(ショーン・ベイカー監督)のマイキー・マディソンに贈られた。マイキー・マディソンは『サブスタンス』(コラリー・パルジャ監督)のデミ・ムーア、『アイム・スティル・ヒア』(ウォルター・サレス監督)のフェルナンダ・トーレス、『ウィキッド』(ジョン・チュウ監督)のシンシア・エリボ、『エミリア・ペレズ』(ジャック・オディアール監督)のカルラ・ソフィア・ガスコンを抑えて受賞者に名を連ねた。

前回のゴールデングローブ、クリティクス・チョイス、アメリカ俳優組合賞主演女優賞を獲得し、今回のアカデミー賞でも最も有力な候補と見なされていたデミ・ムーアは、残念ながら連勝を止めることとなった。
『アノラ』はニューヨークでストリッパーとして働くアノラがロシアの大富豪の2世を顧客として迎えることから展開される物語で、現代の階級社会を鋭く風刺した作品として高く評価された。この作品でマイキー・マディソンはロシアの若い大富豪バーニャと恋に落ち、結婚式を挙げるアノラを演じ、全力の演技を披露した。
イギリスアカデミーで主演女優賞を受賞し、注目を集めていたマイキー・マディソンは舞台に上がり、「ハリウッドはいつも私にとって遠い存在に感じていたが、今日この場に立てて本当に驚いている」と感想を述べた。

映画を監督したショーン・ベイカー監督と家族に感謝の意を表したマイキー・マディソンは、「性労働者コミュニティにも再度感謝を伝えたい。今後も支援し、連帯していきたい。女性たちはこの素晴らしいハイライトの一部だった」と述べ、「同僚候補者の思慮深く、知的で美しく、息を呑むような素晴らしい作品を認めたい。皆さんと受賞できて、夢が叶ったように感じる」と語った。
今年のアカデミー賞主演女優賞の主役となったマイキー・マディソンは今年26歳で、2013年に開催された第85回アカデミー賞で22歳の若さで最年少主演女優賞を受賞した『シルバーライニング・プレイブック』(デイビッド・O・ラッセル監督)のジェニファー・ローレンスに次いで、2人目の20代女優の主演女優賞受賞となった。
[キム・ビンナ MKスポーツ記者]