ユーチューバーのツヤン（本名：パク・ジョンウォン）の過去を暴露すると脅迫し、2億ウォンを超える金品を奪った女性2名が、1審で懲役刑の執行猶予を言い渡された。被害者が和解した点が影響した。
ソウル中央地裁刑事12単独（ク・チャンギュ判事）は20日、暴力行為等処罰に関する法律（共同恐喝）違反の疑いで起訴されたキム某氏に懲役1年6ヶ月、執行猶予4年を言い渡した。共に起訴されたソン某氏には懲役2年、執行猶予4年を言い渡した。
また、2人には保護観察命令及び社会奉仕100時間も命じた。保護観察期間中、被害者ツヤン氏に通信等で連絡せず、居住地、勤務地100m以内に接近しないよう特別遵守事項も課した。
この日、裁判所は「共同恐喝の犯行期間が長く、奪った金額も多いため、犯罪の状況が悪い。特に被告のソン氏は2023年11月に和解書を作成し、共同恐喝の犯行が一段落したにもかかわらず、恐喝未遂を犯して非常に悪質である」と判示した。
その上で、裁判所は被告たちがツヤンと和解し、継続的に謝罪の意を示している点を量刑理由として判断した。裁判所は「被告たちは捜査段階から被害者代理人を通じて謝罪の意を示している。捜査段階で奪った金額を超える金額を返済し、被害者と和解し、被害者が処罰を望まない意向を示した」とし、「罪質は重いが、有利な事情を考慮し、今回は執行猶予の寛大な処置を行う」と説明した。
以前、キム氏とソン氏は2019年、ソウルの永登浦区のある飲食店で共に勤務していた。彼らは2021年6月、ツヤンの所属事務所の代表とユーチューブチャンネルのPDにそれぞれ会い、「過去のプライバシーを暴露しない条件で2億ウォンをくれ」と言った。キム氏とソン氏は2021年6月から翌年11月までに合計38回にわたり、2億1600万ウォンを奪った。ソン氏は2023年5月にもツヤンのユーチューブチャンネルのPDを再度訪れ、1500万ウォンを要求したが、ツヤン側が応じなかったため未遂に終わった。
この他にも、ツヤンを脅迫して金を奪った疑いで起訴されたユーチューバーのクジェヨク（本名：イ・ジュンヒ）と弁護士のチェ某氏は、1審でそれぞれ懲役3年と2年を言い渡され、法廷で拘束された。2人に対する控訴審の判決は9月5日に予定されている。
また、ツヤンに対する恐喝の疑いを受けているユーチューバーのジュジャクガンビョルサ（本名：チョン・グクジン）は、1審で懲役1年、執行猶予3年を言い渡された。クジェヨクに恐喝を勧めた疑い（恐喝幇助）を受けているユーチューバーのカラキュラ（本名：イ・セウク）とクロコダイル（本名：チェ・イルファン）には、それぞれ懲役1年、執行猶予3年、罰金500万ウォンが言い渡された。
