
2025年、グループ防弾少年団が戻ってくる。軍務中のメンバー全員が除隊し、完全体の姿でファンの前に立つ。
防弾少年団はジン、J-HOPEを除いて全員が軍務中である。ジンは昨年6月に最初に除隊した。当時、ジンの除隊を祝うためにメンバーが一堂に会したが、短い時間だった。彼らは再び各自の部隊または勤務先に移動し、軍務を続けた。その後、J-HOPEが昨年10月に除隊した。
残る5人のメンバーはそれぞれ異なる部隊と職務で軍生活を送っている。まず、社会服務要員として勤務中のシュガを除いて、全員が現役である。RMは陸軍第15歩兵師団の軍楽隊に、ジミンは第5歩兵師団の砲兵旅団に所属し、ジョングクは同じ部隊の調理兵として勤務中である。テテは第2軍団憲兵隊の特殊任務隊の一員として国に奉仕している。
RMとテテは来る6月10日に一緒に除隊し、ジミンとジョングクはその翌日、6月11日に民間人の身分になる。シュガは6月22日に召集解除され、その後を引き継ぐ。これにより、6月に全メンバーが除隊するため、ファンはこの月だけを待っていることだろう。彼らの除隊のニュースは国内の音楽界を超えて海外でも注目されると見られる。

防弾少年団がトップクラスのグローバルアイドルグループであることに異論はない。2017年に発売された「LOVE YOURSELF」シリーズのミニ5集収録曲「DNA」、「MIC Drop」で初めてビルボードメインチャート「Hot 100」に名前を載せ、その後も「Dynamite」、「Butter」、「Permission to Dance」、「Fake Love」、「小さなものたちのための詩」、「IDOL」、「ON」など、発表する曲ごとにチャートインに成功し、グローバルアーティストとしての地位を確立した。この他にも、タイトル曲ではない他の多くの収録曲もチャートインし、特異な音楽性を誇ってきた。
軍務による空白期間のため、彼らの人気が衰えるという見方は早々に払拭された。メンバーのソロ活動がそのままチームの人気を引き継ぎ、高評価を得たからである。その中でもボーカルラインメンバーの活躍が際立った。ジョングクのソロ曲「Seven」、ジミンのソロ曲「Like Crazy」がビルボード「Hot 100」で1位を記録した。テテ、ジンも同チャートに入るなど、ソロとしての影響力を誇示した。RM、J-HOPEなどラッパーラインメンバーもソロアルバムを発表し、休むことなく音楽への情熱を示してきた。もちろん、彼らの音楽もビルボードチャートで見ることができた。
このようにメンバーは防弾少年団という名前を常に表に引き上げ、影響力を発揮してきた。ソロとしても成功街道を歩んできた防弾少年団が、完全体として再び見せるグローバルパワーが期待される理由である。特に2013年6月にデビューした防弾少年団は、デビュー10周年の2023年、ジン(2022年12月入隊)、J-HOPE(2023年4月入隊)の不在で一緒に活動できなかった。今年こそ10年目の完全体となった彼らがどのような姿をどれだけ見せるかも期待ポイントである。

防弾少年団は所属事務所HYBEの代表グループであり顔である。彼らに課せられたもう一つの課題はHYBEの株価の正常化である。昨年HYBEは傘下レーベルADORのミン・ヒジン前代表をはじめ、所属グループNewJeansとの対立により、思わぬ暗黒期を迎えた。この対立から生じた法的紛争は現在も続いている状況である。
特に国内外で人気グループとして浮上したNewJeansのメンバーがADORとの専属契約解除を宣言し、HYBEに少なからぬ打撃を与えた。さらに、別の傘下レーベルPledis Entertainmentに所属していたFromis_9も昨年12月31日をもって専属契約を終了し、チームを離れた。このため、一部ではHYBEとガールズグループとの間のずれた行動に批判的な視線を向けることもあった。このような時期に防弾少年団の登場が、これらの問題によるHYBEの隙間をどれだけ埋めるかが鍵とされている。
実際、HYBEの株価は昨年4月から大きく揺れ動き、依然として不安定な状態である。その後9月には1年内の最低価格15万ウォンを記録し、11月20日には21万ウォンに急反発した。現在は18万〜19万ウォン台を維持している。
証券業界は今年、防弾少年団の完全体カムバックとともに、新人グループの収益化、ファンプラットフォームWeverseの有料化などにより業績が改善されると予想している。HYBEの目標株価も30万ウォンに引き上げられた。
重要なのは、防弾少年団の今年の完全体カムバックの有無である。全メンバーが除隊した後、すぐに音楽作業に入るかは不明である。休息期間を持った後、来年初めにカムバックが行われる可能性も排除できない。ただし、ジンとJ-HOPEが除隊直後にファンミーティングをはじめとするさまざまな活動を積極的に展開してきた点を考慮すると、チーム活動もスピード感を持って進行される可能性がある。
国内外の音楽界を揺るがし、規律を正す防弾少年団の完全体出撃が目前に迫っている。さらに成熟して戻ってくるメンバーたちの音楽性に注目が集まる。