
イ・ジンスク放送通信委員長がMBC気象キャスター故オ・ヨアンナの死亡事件についての立場を明らかにした。
この委員長は12日、政府官庁で開催された放送通信委員会の全体会議で「MBCの元気象キャスター故オ・ヨアンナさんのご冥福をお祈りします。想像し難い痛みを抱えている遺族にもお悔やみの言葉を申し上げます」と述べた。そして「職場内のいじめはどんな言葉でも正当化されることのない暴力である。少数に対する多数の暴力、弱者に対する強者の暴力は、私たちの社会が容認できず、容認してはならない卑劣な形の暴力である」と職場内のいじめについて定義した。
この委員長はさらに「ましてやこのような暴力の発生場所が公共放送局であるという事実は、より大きな衝撃を与えている」とし、「放送通信委員会は、放送・通信に従事する誰もが差別されない環境で本来の役割に忠実に働けるように、関連制度の不備を見直し改善を促し、今後このような不幸が再発しないよう最善を尽くす」と約束した。
さらに「今回の事態に関連して、MBCの大株主である放送文化振興会のクォン・テソン理事長が真相究明を促し、フリーランサーの労働環境を改善するようMBCに要求すると明らかにしたので、その結果を見守る」とも述べた。
故オ・ヨアンナは2021年にMBCの公募気象キャスターとして入社し活動していたが、昨年9月に突然この世を去った。故人の死亡の知らせは3ヶ月後の12月に遅れて知らされた。その後、先月27日に故人の携帯電話から原稿用紙17枚分の遺書が発見され、職場内のいじめの疑惑が浮上した。遺族は昨年12月にソウル中央地裁に職場内のいじめを行ったと思われる職場の同僚を相手に民事訴訟を提起した状態である。
現在MBCは真相調査委員会を組織し調査に着手した。ソウル麻浦警察署も関連の申告を受理し事実関係の確認に乗り出した。
[キム・ソヨン スタートゥデイ記者]